今回は外壁に付いたコケをとる方法について、解説していきます。
「外壁のコケが目立ってきた」
「業者に頼むと高そうだから、自分で落としたい」
などと思っている方は多いのではないでしょうか。
コケの程度にもよりますが、そこまで大きくないコケであれば自分できれいにすることも可能です。
記事を読んで、実践してみてください。
【外壁アドバイザー】大屋敷竜二
塗装職人歴28年。中学卒業後、塗装業界に入り様々な会社で経験を積む。 塗装以外にも多能工として現在も修業中。
◎主に参加していた有名な現場:TDL・東京タワー・有名宿泊施設・戸建て・マンション等
Contents
外壁のコケ落としに必要な道具

外壁のコケを落とすには、まずいくつかの道具を用意する必要があります。
- コケ取りスプレー
- スポンジ(ブラシがあれば尚良い)、タオル、軍手
これだけあれば十分です。
小さな汚れであればスポンジで落ちますが、ブラシの方が確実性は高いです。
タオルや軍手は汚れる可能性があるので、できればあった方がいいです。
コケ取りスプレーは、Amazonやホームセンターで売っているもので問題ありません。
ただし、酸性のものは絶対に使わない方がいいです。ハイター等を用いると、壁材が確実に劣化してしまいます。
必ず専用のものを使いましょう。
カビコケ取りスプレー効きますね!
コケが生えてどうしょうもなかったのですが、
スプレーするだけで茶色くなりコケがなくなりました^_^ pic.twitter.com/rGfu1yeegP
— Bさん@アーキトリック (@architrick_net) April 8, 2022

外壁のコケを落とす手順

コケを落とす手順は、コケのある部分にスプレーをかけ、スポンジで落とし、最後に水で流すだけです。
ポイントを説明すると、
- スプレーをコケのある部分に直接吹きかける
市販のコケ取りスプレーで、カビに直接吹きかけてください。前述しましたが、ハイターやカビキラーなどの酸性のものは絶対にNGです。外壁そのものが確実に劣化してしまいます。 - スポンジ、もしくはブラシで落とす
コケ部分にスプレーを噴射した後、優しくこすります。
ポイントはあまり強くこすりすぎないことです。これも外壁を傷める原因になります。強くこすりすぎて、汚れが落ちたとしてもその部分だけ変色してしまうこともあるので要注意です。 - 水で流す(例外あり)最後に水でキレイに洗い流します。コケ取りスプレーによっては使用後に水で流すと効果が薄くなるものあるので、注意書きをよく見て行いましょう。
- 手をしっかり洗う汚れを取った後はしっかりと自分の手を洗いましょう。

外壁のコケの原因と予防策

そもそもコケはなぜ外壁に付着してしまうのでしょうか?
コケは、水分や汚れの付着部分や、日陰になってしまう部分に特に発生しやすいです。
ただ、家によって太陽が当たりにくい壁面はどうしてもあるので、完全に防ぐのは難しいのが事実です。
そのため、いかに日頃からコケ対策を行えるかが家をキレイに保つキーポイントとなります。
コケの予防策
コケは一旦生えてきたら、ものすごいスピードで広がっていきます。
なので、基本的には「見つけたらすぐに取り除く」ことを意識して下さい。
取り除く方法は、先ほど説明した手順の通りに行ってください。
コケを見つけた段階で、早めに取り除ければ、業者に頼むことなくお金をかけないで自宅をキレイに保つことができます。

外壁のコケを放置しておくと、どうなる?

コケを放置しておくと、どうなるのか?一つずつ解説していきます。
コケがさらに繁殖してしまう
コケはできた段階でそのまま放置しておくと、当然ですが、水分を吸ってさらに繁殖してしまいます。

画像のように、コケがさらに増えると家自体の美観の低下にもつながります。
水分を含んだコケを放置することによって、外壁塗膜の剥がれや膨れ等の劣化にもつながってしまうのです。
外壁への水の侵入
コケには保水をする力があります。
常に水分を含んでいる状態にあるため、壁は湿った状態を保ち、外壁材への水の侵入も防げなくなるのです。
外壁材に水が浸入すると、壁の反りに繋がる恐れがあり、住宅としての機能が低下してしまいます。
人体に害を生み出す
コケはアレルギー性皮膚炎を起こしてしまう可能性があります。
コケはカビを発生させる原因です。
全身のかゆみや湿疹など、人体に影響を及ぼしかねません。
特にお子さんの背の高さにコケができると、触ってしまった際に菌が付着し、重症化に至るケースもあります。


自分でやってみてダメならプロに任せる

コケを取り除く作業は大きくなればなるほど困難になります。
もし、自分でやってみてコケが落ちない場合や、外壁材を傷つけるのが怖い場合は、専門家に頼んでしまうのが一番てっとり早いです。
値段も面積によりますが、数万程度で収まる場合もあります。(足場代を抜いて)
まずは無料で見積もってもらって現状を把握するだけでも、今後のためになるかと思います。
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